Self Renovation(耐震補強)

 この建物は昭和46年に建てられた建物です。令和7年で築54年になります。
 建物の耐震の話をしていると、よく聞くのが「新耐震」という言葉です。昭和56年の建築基準法の改正で大地震にも耐えられる耐震性を持たせることが義務付けられました。この基準で作られた建物を「新耐震」と呼び、大地震でも倒壊の危険が小さいとされています。

 この建物はお気づきのとおり新耐震ではありません。30年間使用したいと思えば耐震化は必須です。
 そんな中、在来木造住宅の耐震化は難しくありません。耐力壁という壁を増やしてあげればいいんです。耐力壁は筋交いと呼ばれる斜めの木を入れたり、合板を張ることで歪まない壁にすればできます。今回は部屋が狭くならないように筋交いを入れています。

 今回は90×90の材を使っています。これは壁倍率3倍で、最もシンプルな耐震壁の3倍の強さがあります。この壁は元々1倍の壁だったのですが、不足していたので追加しています。
 これで完成ではなく、耐震金物を両端につけます。

 このような金物を付けます。左が筋交い金物(2倍)で筋交い、柱と土台をつなぎます。右がホールダウン金物で、基礎と柱をつないでいます。
 筋交いが3倍、金物が2倍…なので計算上は2倍になってます。金物は2倍までしかないって知らなかった結果です(^^;)

 こんな耐震壁を外壁を中心にバランスよく入れます。北側の壁だけ強いとなると建物がねじれやすくなるので、バランス良くなんです。

 建物の四隅にはねじれに強くなる火打ちを入れて、何故か梁が切れていた部分は力が伝わるように継ぎ足しています。この2か所は隠さないので、見ることができます。